佐渡 八幡の放牧場を3倍に拡大!!



 腰をすえた放牧の管理体系とこれを農耕と結び付け、循環農業を実践すべく、2013年5月にスタートして3年目となる佐渡 八幡放牧場を今年6月から新設、拡充工事にはいりました。放牧予定地は、40m×200m=8,000uの敷地を確保し、このうち40m×150m=6,000uを放牧地として区分けにかかりました。

 1区画は、450uを基準に、ここにブロックごとに20頭/ブロックを基準に4〜5カ月齢の肉豚を3〜4か月間放飼して出荷する計画です。これまでの放牧場と合せると、300頭程度まで飼養できるようになります。常時飼養は200頭が今の母豚規模では常時飼養はせいぜい200頭なので、残りは休牧地として休ませることができます。この休ませる牧区を耕作地として活用、豚の残した糞尿を作物に吸収させ、文字通りの有機農業を実践していきたいと思います。




▲ 今回の新設放牧地で一番気をつけたのは作業性です。
中央に幅2.5m×150mの作業用コンクリート舗装道路を作り、その両側に放牧地を配置する設計にしました。
この道路は、餌の給与豚の移動等で役立つものです。豚は学習性が強い動物です。
この道路を歩かせれば、出荷も楽にできるものと考えます。



▲ 簡易豚舎と舗装道路、フェンス
放牧地は砂地でここに2.7m×6mの単管パイプとコンクリートパネルで作った簡易豚舎をつくりました。
段取りをよくして、材料をそろえれば、2名で3日間ほどで組み立てができます。
材料も、近くのホームセンターで簡単にそろえることができるものを使っています。



▲ 給水は砂地だったので、昔掘った畑地灌漑用の掘りぬき井戸がありました。
これをエンジンポンプでサブタンクに汲み上げ、この水を落差を利用して配管を通じ送水します。
水は、バキューム式の給水器を用いて、一定水位で飼槽の中に貯められ、常時、飲水できるようにセットトされています。