ハロゲン ランプで繁殖成績向上

 

 秋になると、種豚の流産が話題になります。これは、「秋季流産兆候病」とも呼ばれています。その原因として、日照時間が急速に短くなることによるホルモン分泌のシステム変化であると言われています。

これは、動物の「体内時計」が、餌がなく自然の状態では、子育てができないような時期、特に冬季には分娩がないように作用するためといわれています。

これを、人為的にまだ、日が長い状態が続いていると種豚に思わせるため、一日16時間程度は明るい状態に、時間的にはam6時からpm10時位まで、しておく対策がとられています。

これは、種付け後、妊娠が安定する21日までは、必要です。

いっぱんには、刺激を受ける頭側に光源をもってくることが、すすめられます。

しかし、最初からこのような、光線管理を実施できるようにしてある豚舎は、非常に少ないといえます。このような豚舎でも、簡単に光の刺激が受けられるよう工夫している農場を見ることができました。

光源として、自動車のヘッドライトにも使われているハロゲンランプを使用しているのです。最近は、ホームセンターで2000円以下の価格で、ハンデータイプのものが、売られています。これは、光がかなり真っ直ぐ飛ぶので、眼に刺激を与えるのに効果的です。これに、タイマーをつければ、簡単 かつ 格安に 光線管理ができます。

これは、ドイツの窓がない種付け舎での、光線管理で、発情再起にチャレンジしているところです。

ドイツでは、このように、真っ暗ななかで、飼っている農場も多く、眼のきわめて近いところでの刺激が効果を生むようです。

 

ハロゲン ランプを使用して、眼の部分に刺激があたるようにしている農場

ホームセンターでかえるようなものでも十分にできます。

問題は、すぐに解決しようとする、姿勢です。