「手抜きの誘惑 成績低下」

 

l         現場では、しばしば、「手抜き」が強い誘惑をもってそこで、働く人たちとブタ達を、本来の成績 流れからの逸脱の方向へ導こうとします。

前回、指摘した、注射針の消毒などは、ほんの、氷山の一角です。

夏場は、衛生面でいえば、比較的事故も少なく、調子が良いといえます。また、豚舎も開放的になりやすくなります。このような時に、少しぐらい手を抜いても大丈夫だろうと思うと、意外に大きな成績の低下を招きやすくなります。

食欲の低下した、ブタの残す餌は、夏はすぐに変質して異臭を発し、ブタは、これに敏感に反応して、この変質した餌を食べなくなります。さらには、ハエの発生源ともなります。豚舎の周りの雑草の草丈が伸びると、通風が悪くなるばかりではなく、蚊の発生源ともなります。

毎日の作業でも、例えば人工授精で成績が低下するのは、たいてい、注入を基本どうり消毒をしてから時間をかけて行うというプロセスをいいかげんにすることに、多くの原因が集約されるようです。

その時は、たいしたことがなくても、後で大間違いというケースがよく見られます。

この誘惑を、どう回避すべきか!? 記録とチェックのシステム作りがポイントです。