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現場はアイデアの宝庫!
アイデアこそ技術革新の基礎!
長い間、pigjapanの更新をお休みしていました。表示タイトルも夏なのに冬空のフライングピッグといういでたちでした。再開にはエネルギーと動機づけ=モチベーションが不可欠です。
ここしばらく養豚業界の隅で英國黒豚
”BRITISH BERKSHIRE”の維持・普及の仕事をささやかですが続けてきましたが、少し余裕が出てきたので、pigjapanへの加筆を試みようと思います。
もう何年もしてきたことですが、年を取ると現場の事が気になります。大規模化、高能力豚、要求率、一言でいえば世界標準、世界の養豚市場の動向に合わせようと、付焼刃的なアニマルウェルフェアもこれ加えているようです。特にアニマルウェルフェアについては、欧米で普及しており、日本でも官民挙げてという発想があるようです。
私は35年前、イギリスで放牧養豚の現場でその仕組みと理論を学んできました。放牧養豚は、アニマルウェルフェアの基礎をつくっているという考えです。アニマルウェルフェアで育てられ豚達は、イギリスでは"ハッピーピッグ"と言われ、日本でいえば"黒豚"並みのブランドと価格で売られています。事実、通常飼育のEU各国の豚より、まず
①美味しい
②品質がすぐれている
③都市部でも近郊の観光牧場、放牧地、学校などで放牧養豚がみられる
これらの特徴からイギリスといえば放牧養豚、一時は母豚30万頭まで下がった飼養頭数も50万頭にまで回復。農家戸数も1万を超えるまで回復してきました。繁殖母豚でいえば、その50%が放牧養豚で飼養され、母豚100頭前後で繁殖経営を行う若者の参入が相次いでいると聞いています。
私も現場で「若さ」に任せて豚達と過ごすことができましたが、一番驚いたのは、難産がほとんどなく、ほぼ2~3分間隔で次々に強健な仔豚達が生まれてくることでした。また現場の人々はみな誇りを持ち、自分たちの仕事を語ることでした。
放牧の仕事は体力的にはきつかったですが、楽しかったです。今、日本の現場では、規格化された作業をマニュアル通りにこなすことが、通常の現場管理とされています。分業化の中では、種付は種付、分娩は分娩というふうにその部門だけ作業すればよく、また大規模農場ほど3年ほどで帰国する海外からの技能実習生にその労働に依存しているのが現状だと思います。
日本では儲かるけれど、面白くない。まして近年の建設費高騰で今では一貫経営の1母豚当たりの建設費は豚を除き400万といわれています。私が学んでいたころは放牧では土地はレンタル糞尿処理は逆に土地を肥やすとゆう枠組みで設備費は離乳子豚生産までで1母豚5万だつたと記憶しています。
放牧の現場で楽しいのは現場で作業者と豚達の間の観察でいくらでもその距離を縮められる可能性が生まれることです。これは、特に放牧地を決めたらそのレイアウトを牧柵の敷設という形で実現できるからです。つまり、観察によるアイデアが現場で生かされ、それを豚達が喜んで受け入れてくれれば、管理者としてストックマンの無上の喜びとモチベーションの高まりとなります。
▼ イギリスの放牧養豚の風景

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